全身性強皮症を患う母が口から栄養を取ることが出来ず、CVポート(中心静脈)による高カロリー輸液をするようになったのは2015年3月のことでした。
突然の発熱と往診
2024年8月まで、9年と5か月(これは異例の長さだったようですが)の間、1回もポート感染をすることなく、口から栄養は取れないものの元気に過ごし、月に一回程度はショッピングを楽しむこともでき、QOLも次第に上がっていたところでした。
8月20日、突然の悪寒の後に発熱。一気に39度越えです。常備しているカロナールを服用すれば一旦熱は下がるものの、その際には異常な発汗が起こりました。それでいて、熱が下がると元気(いつもの状態)に戻るのです。
そして最初の数日はこの熱は夜間にだけ出ました。
のどの痛み、鼻水などの風邪症状は一切なし。恐れている腸閉塞の症状もありません。
家にあったコロナとインフルエンザの検査も陰性。
この時期、無症状コロナが流行っているとニュースになっていたのでコロナの検査は次の日にもう一度したけれど陰性。
隔週で往診していただいている先生に連絡したところ、すぐに来てくださいました。
念のためにもう一度コロナの検査。
やっぱり陰性です。
一番に考えられるのはCVポートからの細菌感染。
でも、その場合グッタリするはずなのでそうとも思えない。
先生のご経験上は不可思議な状態だったようです。
血液採取してすぐに検査に回してもらいましたが、この時に調べたのはCRP(炎症反応)と白血球が主な値。
血液中の細菌感染を調べる場合は外部の検査機関に委託しなければならないらしく、最短でも1週間かかるとのことでした。
そして、院内で調べられる血液検査の結果が出る前に、とにかく感染症を疑って抗生剤を始めましょう。ということで、フロモックスを服用することになりました。
血液検査1回目の結果 CRP上昇
フロモックスを飲み始めても夜になると悪寒と高熱、発汗が続きます。
悪寒が始まったら家族総出で手足をこする。
熱が上がってきたらカロナールを服用。
下がってきて汗をかいたら寝巻とベッドパッドの交換。
隣のベッドで寝ている父は元々眠りが浅いのでまったく眠れない様子。
そんな中、最初の往診時に採血した結果が分かりました。
先生の予想通りCRP(炎症反応)が上がっています。
白血球はステロイドを常時服用しているのでいつも1万越えです。
だから正常値ではないけれど母にとってはいつも通り。
そして結果と共に先生は往診に来てくださり2回目の採血を検査に出してくださいました。
血液検査2回目の結果 CRP減少
1回目の採血から2回目の採血の間にフロモックスを服用していました。
2回目の結果はCRPが異常値ではあるものの白血球が1回目よりは減少。
抗生剤の効果が出ているようですね。
少し様子を見ましょう。
39度越えの発熱は続いていましたが、症状が他になく、熱が下がった時には普通に過ごしているので様子を見ることになりました。