母の全身性強皮症について書いています。
【強皮症19】まで執筆したところでしたが、2022年3月、異常に腫れた指先に変化があったので、時系列ではありませんがブログに記します。
指先の石灰化
全身性強皮症と診断された2015年の時から、母の指先には血流が届いていません。
キャピラロスコピーという検査で分かりました。
(毛細血管顕微鏡)
より早期に膠原病を診断・治療する目的で、爪郭部の毛細血管に特徴的な形態学的異常を観察する。また血管障害の重症度や活動性の評価にも有用である。
強皮症による血流循環障害です。
レントゲンを撮ると、ボヤ~っと指先が白くなっています。
そして部分的に、異常に腫れています。
皮膚が伸びきっているのでスマホの指紋認証はできません。
ズキズキとした痛みがあるそうです。
「中にあるものを手術で取り出したら楽になるのではないか」と尋ねたのですが、
主治医の先生からは、
膨らんでいるところは石灰化です。
強皮症だから切ると傷口がなかなかふさがりませんよ。
できるだけそっとしておいてください。
もし破けて何か出てきたら皮膚科に行って消毒してもらってね。
白い液体状のものが出てくると思うけど、絞ったりすると化膿するからやめてくださいね。
と言われてしまい、母は指サックをはめてごまかしながら過ごしていました。
ついに破れた!
そんなある日、痛みも一層強まったころに、穴があきました。
カタツムリの小さい角みたいにニョキッと白い塊が飛び出ています。
やぶけたー♪(嬉しそう)
先生は「絞らないで」と言っていたから、
引っ張ってみよう!
消毒したピンセットで少し引っ張ると、ポフッと綿のような真っ白いものが飛び出してきました。
ピンセットの感触は、少しペタペタとした粘着性のものを感じました。
引っ張ってどこまでも出てきたら怖すぎので、消毒したハサミでカットして、予めもらってあった薬をのせてテープでとめる応急処置をしました。
イソジンの軟膏みたいなものです。
翌日、皮膚科に行って消毒してもらい一応抗生剤を5日間服用したところ、指の太さがこんなに変わりました!
破ける前と比べると、とてもスッキリしています。
皮がたるんでますね。
痛みもウソのようになくなったそう。
抗生剤を飲み終わるころには穴が閉じて、この時よりも指はもっと細くなっていました。
インターネットで調べても同様の事例はでていなかったので記録として残しておきます。
先生は「石灰化」とおっしゃっていたけれど、綿みたいな形状でしたよ。