初めて自由が丘のフレンチレストラン、オランジュリに行きました。
元マミー(おもちゃ屋)のあった場所に建っているビルの8階です。
このあたりで8階というのは最高の高さになります。
ディナーは11000円のコースのみ。サービス料は10%です。
シャンパン、白ワイン、赤ワインがお料理とペアリングされているという「ワインペアリング」をお願いしました。それぞれ頼むより楽しいし、お得だと思います。
前菜は全4品。2品が一緒に盛られたお皿、一品のお皿が2種。
どれも一口サイズのかわいい前菜です。
左から、サーモンといくら、かわいいお花を散らしたタルト。
くせのないさわやかなサーモンの風味と、大好きないくらが最高のコンビネーションです。タルト生地が信じられないくらい超薄です。具材を邪魔しない名脇役。
中央はパイ生地の上にアンチョビペーストとハーブが乗せられたオードブル。
パイ生地がサックサクです。抑えめの風味のバターで、とても軽やかに食せます。
この後のお皿でも感じましたが、バターに油分を感じないのです。サラサラしてる感じ。
とてもいいですね。
別のお皿でサービスされたのは豚肉のリエット。
塩かげんがちょうどいいです。
シャンパンととても良く合います。
シャンパンは品のある軽い味わいのものでした。
続いて暖かい前菜。
手長エビにパートカダイフかな?細い麵状のものを乗せて焼いたお料理です。
ソースはエビからとった濃厚、濃縮されたお味。
周りにオリーブオイルベースのバジルソースがあしらわれていて美しいです。
素晴らしい味と食感のバランスでした。私が一番気に入った一品です❤
ちなみにこのお皿はアレルギー持ちの私のためにシェフが用意してくださいました。
夫の温かい前菜はクリーム仕立て、上にはチーズが散りばめられたものでした。
味見できないのでどんなお味だったかは分かりません。
とてもショックなことが…
もっとも美しかったお皿の写真を撮り損ねてしまいました(;´Д`)
仕方ないのでワインとお水を。。。。
でも、ここで出ていたのは赤ワインではなく白ワインです。
スッキリした味わいの、魚介類あう味のワインでした。
写真はないけれど、温かい前菜の次に出されたのは、鮪をベースにして、フェンネルを散らし、食感のアクセントにしゃきしゃきしたキュウリのスライスや、ポキポキ食感のスナップエンドウを飾ったお野菜一杯の一品でした。
アンチョビと私のお皿にはキャビアが散らしてあるのですが、すべての素材が丁寧に、より美味しくなるように調理されていて、味のバランス、見た目のきれいさ、食感の楽しさ。シェフのセンスの良さが際立つ一皿でした。(夫のお皿にはキャビアではなくクリーム仕立てのソースがかかっていてそうです)
この写真を撮るためだけにもう一度行きたい!
次も食べかけでごめんなさい。つい手が…
帆立貝、ツブ貝をキノコの泡立てたソースで頂くスープ仕立ての一品です。
マッシュルームの鼻から抜ける香り、生きくらげの食感、アクセントになっていたのは白コショウ?
百合根や銀杏も入っていて、和食材をフレンチにしてしまうシェフの冒険心を伺えます。
帆立貝は香ばしく焼かれていて、ツブ貝は噛めば噛むほど味が出てきます。
クリームを使っていないのにクリーミーで、大変美味しい、ほっとする一皿です。
やっと魚料理です。
鰆のポワレがメインでした。
添えられているのはムール貝のフリットとナスのペースト。
鰆は皮がパリッと焼かれていて、でも、身の方はふっくらとしたギリギリレアな状態です。
こんな絶妙な調理、私にはできません。
おかひじきが敷いてあります。お魚と一緒に食べると、ふっくらした食感とパリパリしたおかひじきがとてもマッチしていました。美味しかったです。
メインは蝦夷鹿のローストです。
野性味のある深い味わいです。
焼いたペコロスとポロネギが添えられています。
直火の力強さと野菜の甘さを究極に引き出した付け合わせです。
鹿肉の上にあるのは鹿のバラ肉をラビオリにして、生トリュフがかけられたものです。
ソースにはビーツを使っています。
シカ肉の下には薄切りのビーツが隠れているんですよ。酸味と「ぬりょっ」とした食感が面白いです。
色も鮮やかでいいですね!
生トリュフ、半端ない。赤ワインが進みます。
赤ワインは酸味があってフルーティ、粘度の高いどっしりした味わいでした。
力強い肉のお料理に大変よく合いました。
お口直しのお皿です。
蜜柑のジュレの上に、蜜柑のコンポート、オレンジのソルベが乗っています。
ヘーゼルナッツが良い仕事をしていました。お口の中がサッパリ✨です。
いよいよデザートです。
夫のデザートはメレンゲと栗ペーストを使ったものだったらしいです。
生クリームをふんだんに使っているとのことで、私には別のものを用意してくださいました。
私には洋梨のコンポートが出されました。
ブリュレしてあるので、とろけるような洋梨の中に苦みとカリっとした食感が入ってきて最後まで楽しくいただきました。
ミルクチョコレートのようなソルベ、サクサクの超薄焼き穴あきクッキーと一緒にいただくと、口の中が更にミラクルになります。なんて楽しいのでしょう!
コーヒーと共にいただく小菓子。
小粒なのにひとつひとつフルボディなお菓子です。
ハーブティの方が楽しめたかもしれません。
コーヒーだと甘さを打ち消してしまうから。
とにもかくにも素晴らしいお料理でした。サービスも細やかな配慮が伝わってきて「これぞ特別な日のディナー」という感じ。お料理とワインのペアリングも良かったです。
ごちそうさまでした!