頸動脈にCVポートのチューブが癒着しているため、外科からは断念されてしまった母。
数日間あちこちの科で検討していただいた結果、循環器内科がカテーテルで処置することが決まり、執刀する先生から説明を受けることになりました。
循環器内科
大丈夫。うち(循環器内科)の道具使えば抜去できますから。
先端から筒状にエキシマレーザーを出すことができるカテーテルを太腿から血管内に挿入して、血管とCVカテーテルのチューブの間を焼き切っていきます。CVポートから出ているチューブの先端からその処置をするそうです。
癒着自体が珍しいことなので大学病院でも滅多にない処置だそうですが、たまたまいらしたその先生はこの手術を何回も経験されているそうで、他の病院からもこの処置を受けるために患者さんが運ばれてくるそうです。
経皮的血管内異物除去という名前のこの手術を説明を受けた翌日に受けることになりました。
今度の手術は大出血に備えて必要なスタッフを待機させつつ手術室で行われます。そんな大きな手術でも局所麻酔で完了したとのこと。手術は予定通り、2時間ほどで終わりました。
先生が「レーザー」と言って癒着部分を焼き切るたびに母は「焦げた匂いがした」と言っていました。この匂いは1週間ほど続き、火傷をしたような皮膚の下のピリピリ感は一ヶ月経った今でも残っているそう。
何にしても、外科で諦められた除去術が二度目で成功して家族は安心しました。
この方法でも不可能だった場合は後日全身麻酔に切り替えて違う方法をとる必要があったそうです。
とび
古いポートを抜くことができてホッとしました~
数日間経過観察してから、今度は新しいCVポートを違う場所に埋め込む手術をする予定です。